スーパーグローバルハイスクールの生徒たちは素晴らしかった!

12月23日(土曜日)に、第2回関東・甲信越静地区のスーパーグローバルハイスクール(SGH)課題研究発表会(主催:立教大学、後援:文部科学省)で審査員を務め、閉会式で総評を述べさせていただきました。

参加した生徒たちは、英語プレゼンテーション部門、日本語プレゼンテーション部門、英語ポスター部門、日本語ポスター部門という4つの部門に分かれて、これまで取り組んできた課題研究の成果を発表。

東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、茨城県、群馬県、新潟県、長野県、山梨県、静岡県からSGH20校と立教新座高等学校(SGHアソシエイト校)、立教池袋高等学校が出場しました(参加資格のある県で1校も出場しなかったのは栃木県のみ)。

出場者のほとんどは、高校2年生、1年生でしたが、中には高校3年生や中等教育学校の3年生(つまり中学3年生)もいました。銀賞を受賞した一人の高校3年生は、「昨年この大会で発表して、とても雰囲気が良かったのでまた出たくて準備をしました。2月に立教大学を一般受験します」と語っていました。受験勉強だけをせずに探究学習を続けていることが、必ずや将来につながることと思います。

トピックは、発展途上国で教育を受けられない子どもたちを支援するスキームの提案、人身売買の受け入れ国日本の実態、中高校生の「エシカル」の実践、発展途上国におけるバイオエタノール作製など、多岐にわたっていました。実際に現地へ赴いて調査をしていたり、自分たちで実験や実践をすでに行っていたりしていて、問題に積極的に取り組んできたことがわかりました。さらに、今後の研究計画についても説明しているチームもありました。

好成績をあげた東京工業大学附属科学技術高等学校は、生徒たちが年間を通して自分たちが選んだ課題について研究ができる環境が揃っているとても珍しい学校です。

同じく良い結果を得た静岡県立三島高等学校では、SGH特別入試を通して入学した生徒を軸として、生徒全員が2年間にわたり一つの課題(水資源問題)に絞って生徒全員が研究を続けています。毎週、専門家が学校に来て指導助言をしていますし、何よりも授業のあとに担当教員(違う科目の先生たち)全員が毎回集まり、振り返りセッションを開催している、といった成果が出ています。

いずれにしても、重要な社会課題についてリサーチ結果に基づいて論理的に発表し、難しい質問にも臆せずに答えている高校生を見て、頼もしく思いました。そして、積極的に交流し合う高校生たちのおかげで、楽しい研究発表会になりました。こちらがエネルギーをもらいました!

 

 

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